マラソンとスポーツ整体

マラソンとスポーツ整体(シンスプリント)

先日、マラソンを頑張っている女性が足に痛みを感じて来院されました。

この方は、フルマラソンを3時間40分前後で走っているそうです。
2月に開催される熊本城マラソンに参加する為に、ほぼ毎日トレーニングとランニングをされていました。

練習中に、スネの内側に痛みを感じていましたが、走っていると痛みが無くなったので筋肉痛かなっと放置していたら徐々に痛みが悪化して小走りも痛みが出るようになりました。

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(黒い点が痛む部位です)

これがシンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)と言われるマラソン選手に多い疾患です。

シンスプリントとは

・ランニングやジャンプ、ダッシュなどを繰り返すスポーツ活動によって発生する、スネの内側の痛み
・疲労骨折との鑑別診断を必要とする
・特にぶつけた、捻じったなどが無く痛みがでてくる

原因は

・ふくらはぎの筋肉への繰り返し加えられたストレスによって起こる炎症
・練習をはじめたばかりの時期などや陸上競技やランナーに多く、使い過ぎと硬い地面が関係している

症状

・運動時や運動後にスネの内後方側の痛み
・進行すると、痛みは歩行時にもでる
・痛みが強いと疲労骨折との見分けが難しいことがあり、レントゲン上の変化がない事を確認しなければならない
・程度が強く、長く続く場合は疲労骨折に移行している可能性がある

治療

・基本的にはスネの圧痛がなくなるまでは、ランニング中止(約1カ月が目安)
・定電流治療器AAPやスポーツ鍼灸で痛めている筋肉を活性化して痛みを軽減し筋肉の疲労を除去する
・走り方や使い方の指導を行いスネへの負担をへらす
・痛みが無くても正しいストレッチや筋膜リリースのやり方を覚えて行う

最後に

疲労骨折になってしまうと、治るのに倍以上の時間がかかるので、早期治療大切です。

熊本県熊本市でマラソンによるシンスプリントや腰痛でお困りの方は、てとり整体院までお越し下さい。

スポーツ整体と運動療法(続き)

スポーツ整体と運動療法

前回はスポーツ傷害に対しての運動療法の中でも、筋力を強くする原則について書きました。

今回は、持久力運動・バランスエクササイズ・スキル・スピード・柔軟性について書いていきます。

持久力運動

筋力の力強さに対して持久力は、ねばり強さとも言えます。
筋力増強運動は前回も書いたように、過負荷の原則にしたがって、負荷を高くして比較的少ない回数で行います。
対照的に、持久力運動では負荷を低くして回数や時間を長くして行う、有酸素運動です。

持久力運動は筋力の増強というよりは、心肺機能の強化を目的としています。
スポーツは競技によっては、数十分以上の運動(有酸素運動)数秒~数十秒の運動(無酸素系)その中間の運動に分けて考えなければならないので、運動療法でも選手に必要な体力要素に応じたエクササイズを行うことが望ましいです。

バランスエクササイズ

スポーツ傷害で長期間関節を固定した状態が続くと筋力が低下するのはご存知だと思いますが、それに伴ってバランス感覚も衰えていきます。
なので、平衡感覚の能力を向上させるエクササイズを行うことで、バランス感覚を取り戻すと同時に、からだを安定させ、その後のスポーツ傷害の予防にも役立ちます。

バランスディスクなどに乗ってのスクワットなどが有効です。

スキルとスピード

スポーツの世界ではスピードの事をまとめて、SAQと言います。
SAQとは
3種類に分けて考えます。
「S」は純粋なスピードのことで、トップスピードの速さのことです。
「A」 がアジリティで、いわゆる敏捷性のことで、急な減速や方向転換を伴う加速を正確に行える能力を言います。「すばしっこさ」がしっくりくる表現かもしれません。
「Q」はクイックネス止まった状態からの反応の速さと2、3歩目ぐらいまでの瞬発的な速さのことです。
このSAQは多くのスポーツ競技において求められます。

スポーツ傷害後では、歩くことから始まりランニング・ダッシュへと速度と体への負荷強度を上げていきます。
その後、急速に止まったり、急停止から方向転換のターンをしてダッシュしたり、色々のスポーツ運動に慣れていく必要があります。

また、シャトルランなどのようなランニングトレーニングや不規則なランニングトレーニング、競技に応じたトレーニングで、より実践に近づけ、技術やスキルを高めていく必要があります。

そして、筋肉の協調性の改善と神経筋機能も同時に行えるといいです。
これらは、スポーツ選手に対する運動療法の仕上げ段階で行うトレーニングです。
片足でジャンプして着地した際に姿勢が崩れないか、足のアライメント(配列)が問題ないかなどを総合的にチェックしスポーツ復帰を判断したり、今後のスポーツ傷害の予防に役立てます。

柔軟性の向上

スポーツ傷害にいて、装具などで関節を固定していた場合は、痛みの程度によって徐々にストレッチを行う必要があります。
このようなことスポーツをしている方は、ご承知だと思いますので割愛させていただきます。

最後に

スポーツ傷害における運動療法は、広い意味での体力を向上させる事が目的となおり、より早い競技復帰のためにもしっかりと運動療法を行うことをおススメしております。

運動療法も、てとり整体院で行っていますので、スポーツ傷害後に運動療法で回復を早めたい方やスポーツ傷害を予防する目的で正しい運動療法を行いたい方は、一度お越しください。

スポーツ整体と運動療法

スポーツ整体と運動療法

スポーツ傷害における運動療法

まず、運動療法とはスポーツ傷害やスポーツ外傷の治療を進めていく中で大部分を占めると言っても過言ではないほど大切です。
運動療法とは基本的には負荷をからだに与えて体力に含まれている様々な要素を向上させることを目的としています。

スポーツ傷害・外傷におちいってしまうとスポーツ活動に制限がかかり、結果として体力が低下することが避けられません。

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野球肘とスポーツ整体

野球肘(外側型)とスポーツ整体

野球肘は内側型、外側型、後方型に分かれます。
今回は、外側型について書いていきます。

『野球肘外側型』

野球肘の外側型は別名「離断性骨軟骨炎」といいます。
野球にともなう成長期肘障害のひとつで投球時に肘関節の骨同士がぶつかり重症化すると骨や軟骨が壊死する危険性のある疾患なので、肘の外側の痛みには注意が必要です。

『原因』

・使い過ぎや肘関節を酷使しての疲労、フォームの変化(肘が下がり手投げになる、リリース時に体が開くなど)、変化球の多用(特にカーブ)などで起こると考えられています。

『症状』

1、日常生活では痛みを感じることはすくない(重症化すると夜中でもうずくことがある)
2、肘関節が伸びにくくなったら危険信号
3、肘の外側に圧痛がある
4、肘をかばった投げ方になる
5、重症化すると軟骨がはがれ『関節ねずみ』となり肘の可動域制限が起こる

『治療方法』

・まずは、投球を禁止する
定電流治療器AAPで細胞を活性化させ回復を早める
・スポーツ鍼灸で筋肉の緊張を除去する
・フォームを改善し肘への負担を減らす
・日々のストレッチや筋力トレーニングの指導
・徐々に投球練習を開始する

野球肘の外側型(離断性骨軟骨炎)は肘の外側の骨同士が何度もぶつかって骨と軟骨が剥がれてしまうことで発症するので、保存的治療では完治せず、手術が適応されることもある。

『予防方法』

※最も大切な治療は予防に対する知識です。
①投げ過ぎないこと(連投させない)
②指導者の注意による早期発見
③練習後のストレッチを欠かさないこと
④正しいフォームを身に付ける(肘が肩よりさがらないなど)

全力投球数
小学生:50球/日、200球/W

中学生:70球/日、350球/W

高校生:100球/日、500球/W

試合の翌日はノースロー

投げ込みの翌日は投球数を減らす

熊本県熊本市で野球肘・野球肩・シンスプリントでお困りの方は熊本市中央区水道町にある、てとり整体院まで一度お越しください。

膝の内側の痛みとスポーツ整体

膝の内側の痛みとスポーツ整体

スポーツをしている方で、膝に痛みを感じたことがある方は多いと思います。

最も傷めやすい部位は内側です。
それは、膝の屈伸運動時に問題があることが多いからです。

今回はその中でも、膝の内側の筋肉の問題で起こる鵞足炎(がそくえん)について書いていきます。

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スポーツの基本知っていますか??

スポーツの基本、パワーポジションって知っていますか??

野球・ゴルフ・サッカー・バスケットボール・バレーボール・テニス・ラグビーアメフトなど、どのようなスポーツにも基本的な構えがあります。

それがパワーポジションです。

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疲労のメカニズムは同じ!

疲れが起きるメカニズムは、体中のどこでも一緒です。

運動の疲れも、長時間のデスクワークからくる疲れも、メカニズムは同じなのです。疲れのメカニズムは、「ある部位の細胞に負荷をかけた作業をすると、細胞が酸化され、錆びることによってその部位の機能が低下していく」ことです。負担をかけた部位の違いが、そのまま自覚症状の違いとして表れるのです。

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サプリメントとスポーツ整体(プロテイン)

サプリメントとスポーツ整体(プロテイン)

プロテイン(たんぱく質)は、最も使用されているサプリメントで、筋肉や骨・皮膚・髪・つめ、などからだのあらゆる部分の材料です。

練習やトレーニングで激しい運動を行うほど、筋肉がダメージを受け、そのダメージからの回復、そしてより強く大きな筋肉を作るために原料となる、たんぱく質が必要になります。

たんぱく質の1日あたりの必要量は『体重1キロあたり2〜3g』です。

必要なたんぱく質を食事から食べようとすると、食事量がかなり多くなってしまいます。
また、たんぱく質を多く含む食品は同時に脂肪も多く含まれているものが多いため、脂肪量の増加につながってしまいます。


体重70㎏の選手の場合
2〜3g×70=140g~210gのたんぱく質が必要です。
約180gのたんぱく質を食品から摂ろうとすると・・・

・『サーロインステーキ』なら1,2㎏(脂肪372g)
・『ビックマック』なら約7個(脂肪214g)
・『卵』なら約24個(脂肪160g)
・『プロテイン』なら約7回(脂肪15.4g)

これからも分かるように、食事+サプリメントの特性を理解してストレスが溜まらないように食事をして、サプリメントを使いこなすと、からだ作りを効率的に行うことができます。

プロテインの飲むタイミング

プロテインは一度に大量にとっても、からだの中に蓄積されないので3度の食事と3回程度のプロテインを組み合わせて分けて摂ることが筋肉を発達させる秘訣です。

プロテインをとるベストなタイミングは、からだが最も栄養をもとめているトレーニング直後30分前後(ゴールデンタイム)です

このタイミングでは、プロテインと同時に糖質の補給も必要です。
糖質は筋肉内に蓄えてられますが、トレーニングの際、糖質が使われてしまうので、疲労回復させるための糖質が無くなった状態になり、その代わりに、たんぱく質が分解されエネルギーとして使われたんぱく質本来の目的を果たせなくなります。

激しいトレーニング直後は炭水化物とプロテインを一緒にとることをおススメします。
(プロテインをオレンジジュースやスポーツドリンクで割ってから飲むのも良い方法です)

あと、トレーニング直後の(ゴールデンタイム)だけではなく、筋肉をつくる成長ホルモンがでる睡眠前もプロテインを飲む良いタイミングです。

寝るまえにプロテインを摂るといっても消化吸収を考え、就寝1〜2時間前に摂るとよいです。

また、たんぱく質は一度に吸収できる量が決まっているので、3~4時間の間隔で摂ると効果的です。

プロテインの種類

・ホエイプロテイン

プロテインとして広く認知されているのが、ホエイプロテインです。
ホエイプロテインはBCAA(必須アミノ酸)とグルタミン酸を多く含みます。
BCAAとグルタミン酸は筋肉が作られるのを助け、素早い回復を実現するため、トレーニング直後に摂ることが推奨されており、素早く吸収されます。

・カゼインプロテイン

カゼインプロテインは大豆などに多く含まれており、ホエイプロテインより吸収するのに時間がかかるため長時間一定して吸収されます。

トレーニング直後にホエイプロテインをとり、就寝前にカゼインプロテインをとるというように、一日のなかでプロテインをとる種類を変えるのも効果的です。

熊本県熊本市でサプリメントのことや、野球肘、野球肩、シンスプリントでお困りの方は、てとり整体院までお越し下さい

産後の骨盤は!!

「産後に骨盤が開くようになった」

「骨盤がずれている」など、産後の骨盤周りについて悩んでいる方も多いと思います。

今年の1月にハワイ大学医学部人体解剖実習に行き、教授に産後の骨盤について質問すると「出産後では仙腸関節の前後の靭帯や仙結節靭帯が損傷し1〜2カ月程傷口が塞がるのに掛かり、その損傷は死後の解剖で分かるほどのものである」と言う事を言っていました。また、「産後のコルセットは有効」という事も言っていました。

この事が事実であれば、出産時には骨盤の関節が捻挫をしている事になり、その捻挫は死後に分るほど酷いものです。

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捻挫の治療は、主に捻挫後2日間はRICE処置(安静・アイシング・圧迫・挙上)をし、関節の安定性向上や再度同じ場所を痛めないようにリハビリ(筋力トレーニング・バランスUP等)をします。


以上の事を出産後に当てはめると産後の1〜2カ月のコルセットは有効で、その後は運動をして筋力UPをすると骨盤は安定し、産後の腰痛や骨盤のズレは整いやすくなります。

「産後の捻挫をしている骨盤にボキボキな矯正をしても治りません」

産後の骨盤のズレや腰痛でお困りの方は、1度熊本市中央区水道町ヴィラージュビル2階てとり整体院へ!

ボキボキや無理な矯正はせず、安心・安全な治療をします。

肩コリは肩を揉んでも治らない!!

突然ですが肩コリの痛みは、なぜ出ていると思いますか?

安静にしているのに痛い肩コリ!!

 

その痛みは僧帽筋が伸ばされているからです。

背中の筋肉(僧帽筋)が伸ばされている時は反対の胸の筋肉(大胸筋)が縮まっています。

 

 

この縮まった筋肉(大胸筋)は通常痛みを感じません。

しかし、押すと痛みを感じます。

縮まった筋肉は

押してはじめて痛みを感じるのです。

 

筋肉は正常な長さの状態にないと関節や骨格に異常をきたします。

                          

肩コリは背中の筋肉は伸ばされ胸の筋肉は縮まっている状態という事がわかりました。

 

という事は!!

 

伸ばされた筋肉をマッサージすると更に伸びます。

縮まった筋肉をマッサージで緩めて正常な長さにする事が重要になります。

僧帽筋が伸ばされ大胸筋が縮まっている状態は

猫背をつくってしまいます。

 

僧帽筋が短縮し大胸筋が緩む事により、後面と前面の緊張が均等になった状態が良い姿勢になるのです。

 

本当に緩めなければいけないのは、縮んでいる筋肉なのです。

 

痛みを感じている肩を揉んでもらっていませんか?

 

肩コリの場合どこを揉んでもらっていますか?

 

もんでも揉んでも治ってないと思いませんか?

 

それが答えです!!

肩コリでお困りの方は是非、熊本市中央区水道町ヴィラージュビル2階てとり整骨院へ!!