筋膜のつながり
全身の筋肉は筋膜という膜に覆われています。(全身タイツのような膜)
筋膜のつながりは、全て合わせると12方向に分けられます。(頭~足先のつながり、指先~首など)
この12の筋膜のつながりで、全身運動のスポーツをしています。
そして筋肉が伸び縮みするとき、この筋膜の内側を滑りながら動いています。
長期間・長時間、繰り返しスポーツをしていると、各競技の決まった動きで、体の使い方の悪い癖(膝が股関節より内側に入る、肘が下がる)などがでてきます。
その、悪い癖が出てくると、運動連鎖にひずみを起こしてしまうので、運動連鎖が制限され腰痛や肩痛・膝痛などの症状がでます。
運動連鎖を改善するには
まず、運動学に基づき体の動きの検査をして、痛い動きや、前後左右回旋の動きの制限を確認します。
その後、全身の筋膜のつながりを利用して、痛い動きや痛みによる動きの制限を改善していきます。
例えば
腰痛の中でも、比較多いい伸展型腰痛について説明していきます
(このタイプの腰痛は悪化すると腰椎分離すべり症といった、腰椎の疲労骨折にまでなります)
伸展型腰痛の症状は
スポーツ時やそれ以外でも、腰を反らすと痛い・仰向けで寝ていても痛い・前かがみは楽などです。
その原因は
腰が痛いのですが、腰には原因はなく、運動連鎖から考えると2つの筋肉が関与していることがあります。
1つ目は、大腿四頭筋です。
この筋肉は、骨盤から膝に付いています。
2つ目は、腸腰筋です。
この筋肉は、腰椎から股関節の内側の骨に付いています。
この2つの筋肉を緩める事で骨盤の動きが改善され運動連鎖が良くなり、伸展型腰痛は改善され悪化しにくい状態になります。
大腿四頭筋のストレッチ方法
左足の大腿四頭筋のストレッチ方法です。
まず、左膝を無理のない範囲で曲げます。
このまま後ろに倒れる方法はよくありますが、それは危険なので、この状態から右に体を回旋させます。
すると、この様な体勢になります。
しっかりと後ろを見るように回旋させて下さい。
無理矢理に腰を回旋させると危険です。
そして、この状態を15秒キープします。数回するとだんだんと可動域が増えてきます。
注:体を回旋させる際に左のお尻も浮かして回旋しないと上手く伸びません。
腸腰筋のストレッチ方法
左足の腸腰筋のストレッチをしています。
まず、適度な台や椅子に右足を上げます。
その際に左膝は曲げて床に近づける様に意識します。すると左のお腹や股関節の前が伸びている感じがします。
この状態を15秒キープします。
注:台や椅子から離れすぎると上手く伸ばせませんのでご注意ください
横から見るよこの様な体勢になります。無理せずゆっくりと伸ばして下さい。
これらのストレッチを繰り返し行ってください。
スポーツをしている方は繰り返し同じ動きをして、悪い癖が出て運動連鎖にひずみを起こしているので、あなたに合った正しいストレッチの方法を身に付けて予防してください。
最後に、
腰が痛いからと言って、痛む腰をマッサージや揉んでいても根本的な改善はしません。
運動連鎖を良くして、体の悪い癖を改善する必要があります。
本気でスポーツに取り組んでいる方へ
熊本県熊本市中央区水道町にある、てとり整体院のスポーツ整体では運動連鎖を考えて痛みを改善いたします