妊娠期で徐々に、お腹が大きくなると、バランスをとるために反り腰になってしまいます
出産後は、反り腰である必要は無くなるのですが、妊娠期でおこる「重心の揺り戻し」によって反り腰を維持しています。
特に、体幹を安定して支える「インナーユニット」の機能が著しく低下し、働かせることができないため、背骨の筋肉に依存した姿勢(反り腰)でからだを支えてしまい、腰痛・肩コリ・背中の痛みが出てきます
さらに、産後3カ月が経過して、赤ちゃんの成長とともに首がすわり始めると、抱っこの仕方も「よこだき」から「たてだき」に変化します。
この「たてだき」をしている姿勢は、妊娠期と同様のバランスで重心を保つため、反り腰なかなか改善されず、むしろさらに定着してしまうことが多いのです。
反り腰になると痩せにくくなる
本来、筋肉は縮まったり伸びたりすることで、血流を良くしたり、関節を動かしたり、体温を上げたり、代謝を高めたりしています。
しかし、反り腰になることで、骨盤や体幹にかけての筋肉の動きが制限され、産後のボディトラブルにつながっていきます
反り腰によって、動きが制限される筋肉
1、殿筋群(お尻の筋肉)
反り腰になることで重心は前方に移動します。
それを支える為に、股関節は内股となり、産後では妊娠期の影響で定着してしまいます
内股が定着することで、外股にする梨状筋、大殿筋は強く伸ばされ、動きが制限されます
また、小殿筋や中殿筋は短くなったまま柔軟性が無くなっていきます。
2、腸腰筋
反り腰になることで腸腰筋の長さは短くなり、その姿勢が長く続くことで柔軟性が低下してしまう。
3、腹筋群(腹横筋・内腹斜筋・外腹斜筋・腹直筋)
徐々に子宮が大きくなることで、内側から腹筋群が引き伸ばされ機能が低下する
4、大腿四頭筋(太ももの前)
反り腰で重心が前に行くことで、それを支えるために常に働き緊張した状態が続くことで柔軟性が低下して固まってしまう。
5、ハムストリング(太ももの裏)
大腿四頭筋が主で働いていると、反対の筋肉のハムストリングは使われなくなり機能が低下してしまう
6、内転筋群
反り腰によって、骨盤が前に倒れ股関節が内股になると、内転筋群は短縮状態が続き柔軟性が失われ機能が低下する
結果、上記6つの大きな筋肉が使えなくなることで、体を動かす運動効率が低下し、エネルギーを消費しにくい体質に変わり、太りやすく痩せにくい体になってしまいます。
さらに、内臓機能にも影響があります
反り腰になると、内臓が前に押し出される状態(ぽっこりお腹)が続くことで機能が低下し消化器系の活動が制限され基礎代謝の低下につながり、太りやすい体質に変わります
以上のことから、本当の意味での産後のボディケアとは、いわゆる産後の骨盤矯正と言われるような、骨盤が開いたり閉じたりすると言ったことに囚われるのではなく、あくまでも骨盤を軸としながら全身の筋肉のバランスを取り戻していくことが必要なのです。
そこにフォーカスして施術をするのが骨盤軸整体プログラムです。