筋肉の秘密

今月から始めました。てとりニュースです。

ここでは、体の知識や患者様の声を載せていきますので、よろしくお願いします。

今回は、筋肉の秘密(肩コリ)ついて書きました。意外な事実が・・・詳しくは読み続けて下さい。

まず、自己紹介します。
畑迫 泰伸(ハタサコ ヤスノブ)と言います。珍しい名前です。
産まれは大分なのですが、転勤族だった父親の都合もあり、小学生~高校までは熊本で育ちました。
高校卒業後は、大阪で整骨と鍼灸の学校に行きながら修業をして、8年前に大好き熊本へ帰ってきました。
この仕事をして13年過ぎました。

振り返ると、21才の時、私は慢性的な腰痛で苦しんでいました。
痛い筋肉を揉んだりストレッチをしていましたが、改善するのはその時だけで、なかなか良くなりませんでした。
しかし勉強をしていた、ある日「自分の腰痛はここが問題なのか」っと気づき、セルフケアを始めました。
そしたら徐々にですが、腰痛が気にならなくなりました。
1年程で、全くと言っていいほど腰痛はなくなったのです。

なぜ、腰痛が良くなったのか??

それは・・・知識と行動です。
私は、勉強する事で知識を覚え、その知識を持ってセルフケアと言う行動をしました。
結果、腰痛が解消されました。

事実、私の体も、あなたの体も、男女、年齢の違いはあるかもしれませんが、同じ人間で同じように作れています。

一番の違いは、体(筋肉)についての知識だけです。
ここで、その知識を知って、行動(セルフケア)をする事であなたの肩コリや腰痛が解消されていくでしょう。

あと、読んでいただくにあたり注意点があります。
1、 今まで、聞いたことの無い考え方だと思いますが、この考えで治療した患者様の89%は初回治療時に変化を感じています。
2、 今まで、思っていた筋肉への知識は少し横に置いといてください
3、 新しい知識を持って行動してください。

それでは、本題です。

NO.1
筋肉の秘密 (肩コリ)
筋肉の秘密を知る事で、様々な症状に対してご自身でセルフケア出来るようになります。
今回は肩コリについてお話します。

あなたやお子様は、肩コリで悩んでいますか??
自宅のマッサージチェアーに座ったり、月に何度かマッサージ屋などに行っていませんか?
痛い肩を揉んだりストレッチをして、その時気持ち良くなるだけで、数分後には元に戻ってしまい、また揉む・・・これを繰り返していませんか?

凝っているはずの筋肉をほぐしているのに、なかなかとれない肩コリに嫌気がさすと思います。
なぜ、凝っている筋肉をほぐしたり、ストレッチで伸ばしているのにコリがとれないのか??

それは・・・凝っていないからです。

はっ・・・意味が分からないと思うかもしれませんが、本当に本当です。(揉んでいる人が上手いとか下手とかは関係ないです)
実際に凝っている肩をほぐしても柔らかくなっていませんよねっ。

なら、どうなっているのか??
それは、凝っている筋肉は、伸ばされているのです。

どういう事かと言うと、じっとしているのに痛い肩コリ、この筋肉は専門用語で僧帽筋と言います。
僧帽筋は首から肩甲骨に付いて、肩をすくめる運動時に使われます。
この筋肉が伸ばされている事で肩コリが発症するのです。

Trapezius - Anatomy Muscles
パソコン、家事、読書、スマートフォンを見た時に、下を向いた姿勢をとることで、この筋肉は伸ばされた状態になります。
この伸ばされた状態が30分・1時間・2時間と続く事でだんだんと肩が重くなり、肩コリとしての症状が出てきます。

皆さんの知らない筋肉の秘密
1、 痛みを感じている場所の筋肉は伸ばされている
2、 痛みを普段感じないが、押すと痛い筋肉がコリ固まっている

この事からして、痛みの出ている僧帽筋をほぐすと、より筋肉がユルみ伸びてしまい肩コリが改善せず慢性化してしまいます。

事実、肩コリで僧帽筋をストレッチ・揉んだりしている人は肩コリが改善していません。

それなら、どこをユルめたらいいのか??

それは、僧帽筋の前側の胸の筋肉です。
専門的には大胸筋です。

具体的な場所は、鎖骨から下へ手を置き、手のひらがあたる場所全てです。
実際に、この筋肉を軽く押してみてください、コリコリしている場所があります。
これがコリ固まっている筋肉で、押さえると痛いはずです。

Chest / Pectoralis Major / Pectoralis Minor - Anatomy Muscles

 この筋肉は大きく、強い力を持っています。
日常生活では、必ずと言っていいほど無意識に使っています。
それは、体の前で指を使う事がとても多いからです。
体の前で指を使い、集中して画面を見ていると頭も自然と前に出てきます

まさに、この姿勢が猫背です。

この大胸筋をユルめる事で胸を張った姿勢がとれるようになり、伸ばされていた僧帽筋が元の長さに戻る事で、肩コリが解消されます。

簡単に考えて頂ければ分かると思うのですが、洋服でも前側にしわが寄れば、後ろ側はピンっと張りますよね。どうしたら洋服が前後均等な状態になるのかと言うと前のしわを伸ばして、後ろに少しタルミを作れば前後均等になりますよねっ。

体は複雑ですが素直です。キッチリとアプローチすれば身体は変わります。

ですので、このコリ固まっている大胸筋を揉んでユルめて頂いてもOKです。
肩コリを感じたら大胸筋をほぐしてください。

その他にも、大胸筋のストレッチの仕方を伝授します。
実践してください。

ストレッチ①
寝た状態で大胸筋を伸ばす
1、(右胸)仰向け立膝で寝た状態で、親指をベットに付け両膝を対側に倒し、左手で胸の下側を持ち対側にゆっくり引っ張る(20秒キープ)
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2、 同様に、親指を下に向け、腕を90度に持っていき両膝を対側に倒し胸を持ち対側にゆっくり引っ張る(20秒キープ)

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3、 4、同様に、親指を下に向け、腕を180度付近まで持っていき両膝を対側に倒し胸を持ち対側にゆっくり引っ張る(20秒キープ)

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これを左右して頂く事で、肩コリが改善する方は大胸筋の固さが原因です。

実は、もう一つ肩コリの原因となる事があります。
それは、体の柔らかい人に共通している事です。

体が柔らかい人の多くは、筋肉が柔らかいのではなく関節が柔らかくて関節を支える筋力が低下し安定感が減り肩コリを起こしているのです。
特に女性は、リラキシンと言う関節に付いている靭帯を緩める作用のある女性ホルモンの影響で関節が緩くなり安定感が低下します。
この安定感を向上させるには、筋力トレーニングしかありません。
特に背中の筋肉のトレーニングが必要です。

簡単なので実践してください。

座ったまま、背中を鍛える
① まず、両脇にタオルを挟みます。肘を90度に曲げます。
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② 次に、手のひらを上の向けた状態から親指の方向へ背中を意識しながら腕を回します
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③ 最大まで回したら、その状態で3秒キープもとに戻します。
これを15回〜20回繰り返します。

このトレーニング12週間して頂くと、今まで使っていなかった筋肉が使えるようになる事で効果が出ますので継続して続けてください。

もちろん、ストレッチとトレーニング両方して頂いて構いません。
まだまだ、無数にストレッチやトレーニングはありますが今回は書ききれないので気になる方は当院へお越しください。

それでは、復習です。
筋肉の秘密は、
何もしていないのに痛くなる場所の筋肉は、伸ばされている
普段は痛みを感じないが、押すと痛い場所の筋肉がコリ固まっている

White paper on cork board

この筋肉の秘密は、体すべてに当てはまるので覚えて頂いて損はないと思います。

最後まで、読んで頂きありがとうございます。

今回は、肩コリの改善方法の話をさせて頂きましたが、次回は腰痛についてお話させて頂きます。

PS
「知識を持って行動(セルフケア)する」が大事です。私も、どんどん新しい知識を覚える為にハワイ大学の解剖研修にも行っています。そこで、習った最新の情報もお伝えしていきます。
今後も、お楽しみに。

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