野球肘とスポーツ整体

野球肘とは別名リトルリーガー肘と言うので、10代前半に多発します。
特に、肘の内側の痛みが強く、悪化すると靭帯の損傷から関節ネズミ(離断性骨軟骨炎)になり手術が必要になります。

原因は、投げ過ぎのオーバーユース(使い過ぎ)や肘関節を酷使しての疲労、フォーム(リリース時に体が開くなど)、変化球の多用(特にカーブ)などで起こると考えられています。

症状は、内側型・外側型・後方型に分けられます

内側型:肘の内側が何度も無理に引っ張られることで、内側に付いている靭帯や成長軟骨が痛みます

外側型(離断性骨軟骨炎):肘の外側の骨同士が何度もぶつかって骨と軟骨が剥がれてしまう

後方型:肘が強く伸展(伸ばす)されることにより、骨同士が衝突し、関節に炎症を起こしたりします。

投球時や投球後に痛みが出て、肘の曲げ伸ばしも困難になり、時には動かせなくなることもあります。

野球肘に対してスポーツ整体でできること

・定電流治療器AAP・スポーツ鍼灸による痛みの治療
・疲労している筋肉の回復
・解剖学・運動学にもとづくフォーム改善

 

さらに、知って頂きたい事があります
練習時間や投球制限などの目安です。

練習日数・時間の目安

小学生:1日2時間の練習・1週間に3日の休養日

中学生・高校生:1週間に1日以上の休養日

全力投球数
小学生:50球/日、200球/W

中学生:70球/日、350球/W

高校生:100球/日、500球/W

試合の翌日はノースロー

投げ込みの翌日は投球数を減らす

1日2試合の登板は禁止

※日本臨床スポーツ医学会整形外科学術部会編:野球障害予防ガイドライン、文光堂、東京、1版、1998:p219

推奨される全力投球数と登板回数

年齢  全力投球/試合  登板回数/週
8-10   50     2
11-12  65      2
13-14  75      2
15-16  90      2
17-18  105     2
※USA Baseball Medical &Safety Advisoryが1995年に出した投手の投球数のガイドライン

①投球数は、全力投球(遠投を含む)のカウントです。
②小学生は全力投球練習の次の日は、ノースロー調整とし、週に3回以上行わない。
ただし、注意してほしいのは痛みが肩や肘に出た場合です

最後に

肘が痛い選手でも試合には出たいし、親も監督も出てもらいたいのなら、
いったい誰が《試合に出ない》というブレーキをかけるのか。

間違いなく、これは親御さんの仕事だと思います。
・子どもの将来を壊していいのか?
・大人になった時に障害が残ってもいいのか?
・そもそも誰のための野球か?

私は子どもさんにとって常にベストな選択をして頂きたいと思います。

熊本県熊本市でスポーツによる腰痛、野球肘、野球肩、シンスプリントでお困りの方は、てとり整体院までお越し下さい。

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