スポーツ整体と運動療法(続き)

スポーツ整体と運動療法

前回はスポーツ傷害に対しての運動療法の中でも、筋力を強くする原則について書きました。

今回は、持久力運動・バランスエクササイズ・スキル・スピード・柔軟性について書いていきます。

持久力運動

筋力の力強さに対して持久力は、ねばり強さとも言えます。
筋力増強運動は前回も書いたように、過負荷の原則にしたがって、負荷を高くして比較的少ない回数で行います。
対照的に、持久力運動では負荷を低くして回数や時間を長くして行う、有酸素運動です。

持久力運動は筋力の増強というよりは、心肺機能の強化を目的としています。
スポーツは競技によっては、数十分以上の運動(有酸素運動)数秒~数十秒の運動(無酸素系)その中間の運動に分けて考えなければならないので、運動療法でも選手に必要な体力要素に応じたエクササイズを行うことが望ましいです。

バランスエクササイズ

スポーツ傷害で長期間関節を固定した状態が続くと筋力が低下するのはご存知だと思いますが、それに伴ってバランス感覚も衰えていきます。
なので、平衡感覚の能力を向上させるエクササイズを行うことで、バランス感覚を取り戻すと同時に、からだを安定させ、その後のスポーツ傷害の予防にも役立ちます。

バランスディスクなどに乗ってのスクワットなどが有効です。

スキルとスピード

スポーツの世界ではスピードの事をまとめて、SAQと言います。
SAQとは
3種類に分けて考えます。
「S」は純粋なスピードのことで、トップスピードの速さのことです。
「A」 がアジリティで、いわゆる敏捷性のことで、急な減速や方向転換を伴う加速を正確に行える能力を言います。「すばしっこさ」がしっくりくる表現かもしれません。
「Q」はクイックネス止まった状態からの反応の速さと2、3歩目ぐらいまでの瞬発的な速さのことです。
このSAQは多くのスポーツ競技において求められます。

スポーツ傷害後では、歩くことから始まりランニング・ダッシュへと速度と体への負荷強度を上げていきます。
その後、急速に止まったり、急停止から方向転換のターンをしてダッシュしたり、色々のスポーツ運動に慣れていく必要があります。

また、シャトルランなどのようなランニングトレーニングや不規則なランニングトレーニング、競技に応じたトレーニングで、より実践に近づけ、技術やスキルを高めていく必要があります。

そして、筋肉の協調性の改善と神経筋機能も同時に行えるといいです。
これらは、スポーツ選手に対する運動療法の仕上げ段階で行うトレーニングです。
片足でジャンプして着地した際に姿勢が崩れないか、足のアライメント(配列)が問題ないかなどを総合的にチェックしスポーツ復帰を判断したり、今後のスポーツ傷害の予防に役立てます。

柔軟性の向上

スポーツ傷害にいて、装具などで関節を固定していた場合は、痛みの程度によって徐々にストレッチを行う必要があります。
このようなことスポーツをしている方は、ご承知だと思いますので割愛させていただきます。

最後に

スポーツ傷害における運動療法は、広い意味での体力を向上させる事が目的となおり、より早い競技復帰のためにもしっかりと運動療法を行うことをおススメしております。

運動療法も、てとり整体院で行っていますので、スポーツ傷害後に運動療法で回復を早めたい方やスポーツ傷害を予防する目的で正しい運動療法を行いたい方は、一度お越しください。

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