腰椎椎間板ヘルニアとスポーツ整体

腰椎椎間板ヘルニアとスポーツ整体

『概説』

・ヘルニアとは・・・臓器の一部が正常な場所から逸脱した状態をいう
・椎間板内部にあるジェリー状の組織が飛び出てしまうものが椎間板ヘルニアと呼ばれている
・椎間板ヘルニアでも症状の無いものや、ヘルニアの組織が神経を圧迫して症状がある2つの状態がある
・40代に好発し、10代~20代の若者にも多く発症する

『原因』

・椎間板の加齢的な変化に加え、外傷や同じ姿勢での作業、スポーツなどが主である
・重いものを持ったり、くしゃみなどをきっかけに発症することもある。

『椎間板ヘルニアのタイプ』

椎間板ヘルニアには大きく2つのタイプがあります
脱出型・・・椎間板が傷つき、そこから内部にあるジェリー状の組織が完全に飛び出している状態
膨隆型・・・椎間板に傷はなく、椎間板がはれている状態(若者に多い)

『症状』

1、一般的には主に腰痛や足への神経症状(左右どちらかの足にしびれや痛み)がでる
2、立つ事も困難になり、長時間座っていられない
3、前かがみの姿勢で痛みが強くなる
4、足の一部を触っても感覚がにぶい
5、筋力低下もおこる

『スポーツ整体の治療方法』

~80%~90%の割合で症状は改善される~
1、急性期は治療せずに安静にすることが必要。早期復帰を希望したり、膀胱直腸障害(尿漏れなど)などの場合は医師の診断を仰ぎ手術が必要なこともある。
2、急性期が過ぎれば、定電流治療器AAPやスポーツ鍼灸などで早期回復をはかる
3、ストレッチや体幹トレーニング等の指導
4、約3カ月前後でからだの中にある白血球がヘルニアを異物として認識し食べることがある

POINT

一般的な予後
・脱出型ヘルニア・・・激しい症状のわりには、数カ月で症状が改善する
・膨隆型ヘルニア・・・長引くケースが多い
※椎間板ヘルニアの症状は数カ月から1年のうちに改善することが多いが、椎間板ヘルニアが治っても、自分自身の生活習慣を見直さなければ再発する危険性はありえるので、日常生活から腰への負担をかけないように工夫する必要がある

『生活習慣について』

  • 中腰で前かがみ姿勢が一番あぶない
    人間の腰にかかる力は体重70キロの人の場合、立っているだけで100キロ。軽く前かがみをしただけで150キロ、約二倍の負荷が腰にかかる
  • 立っている姿勢
    長時間立っている場合は時々体を動かして、少しでも変化を与えることが大切
  • 座る時の姿勢
    やわらかいソファーは良くない。膝が股関節よりもわずかに高く足のうらがぴったりつくのが理想。(20分に一度は立ってからだを動かす事が理想)
  • 重いものの持ち方
    膝を曲げ、腰を落とし、からだに荷物を近づけ足の力で持ち上げる
  • 寝る時の姿勢
    やわらか過ぎるマットレスは避け、横向きでやや前かがみ(横向きエビ型)の姿勢で寝るのが一般的には良い寝かたで、うつ伏せはしない。
  • コルセット
    あくまでも体幹の動きを制限させ痛みの出る動作や姿勢をとらないようにして、体幹を支えるものであり、根本的な治療ではない。しかし、重い物を取り扱うような業種の人には再発防止になります。
  • その他
    床に座る時は正座が良く、台所に立っている場合には、15センチから20センチの踏み台に片足を交互にのせて行うと楽です。

熊本県熊本市で腰痛、野球肘、野球肩、シンスプリントでお困りの方は、てとり整体院までお越し下さい。

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