野球肘とスポーツ整体Ⅱ

野球肘(上腕骨内側上顆炎)とスポーツ整体

『概説』

・上腕骨内側上顆とは、肘の内側の骨で、そこには指を曲げる筋肉が付着している、この筋肉の使い過ぎによって肘の内側(上腕内側上顆)に炎症を起こす疾患
・また、その中でも投球によって起こる肘の障害を総称して野球肘と言う。またフォアハンドテニス肘とも言う。
・間違った練習方法や指導、練習のやり過ぎが加わると肘の内側だけでなく外側や後方にも障害が発生する
・初期のうちは無症状のことや少し痛みがあることが多く、疲労程度に思い放置してしまいがちで、初期のうちに発見して適切な治療を行うことが大切である。

『発生機序』

※野球肘では発生機序により内側・外側・後方に損傷を生じる
1、ワインドアップ期
・下半身主導であり、肘の障害は起こらない

2、コッキング期
・ボールを持って最大に肘が後方にあるので、この時に肘の内側の筋や腱が引き伸ばされ、上腕骨内側部に負担がかかる

3、アクセラレーション期
・ボールの投げはじめからボールを手放すまでの動作で最もスピーディーな動作が行われる

・この時には、さらに肘の内側の筋や腱が引き伸ばされる。

・また、外側の軟骨には圧迫力や回旋力がかかり離断性骨軟骨炎になることもある

・さらに、肘が伸ばされた反動で上腕三頭筋に負担がかかり肘後方に痛みが出現する

4、リリース期からフォロースルー期
・ボールを投げ終えて投球動作が終わるまでの動作

・この時に、手首で投げると、肘外側が筋肉で引っ張られ、また、肘内側に付いている筋肉ブレーキとして働き負担をうける。

・また、肘が無理に伸ばされると肘の後面にも痛みを生じる

※主な原因は使い過ぎですが、フォームの変化(肘が下がり、手投げになる)によって起こることが多い

『症状』

Ⅰ、日常生活では痛みを感じることはすくない
Ⅱ、初期症状では、肘がしっかり伸びない
Ⅲ、肘の内側に圧痛がある
Ⅳ、投球時にかばった投げ方をする

『スポーツ整体の治療方法』

①まずは、投球を禁止する
②定電流治療器AAPで細胞を活性化させ回復を早める
③スポーツ鍼灸で筋肉の緊張を除去する
④フォームを改善し肘への負担を減らす
⑤日々のストレッチや筋力トレーニングの指導
⑥徐々に投球連取を開始する

※高校生ぐらいになって起こる肘の内側の痛みは、靭帯そのものの部分断裂や疲労性の炎症が多く、一時的な安静やスポーツ整体でおさまることが多いが長期化する事がある

『予防方法』

⑴投げ過ぎない(連投させない)
⑵練習後のストレッチを欠かさないこと
⑶運動学的に正しいフォームを身に付けること
⑷腕の筋肉の強化

熊本県熊本市で腰痛、野球肘、野球肩、シンスプリントでお困りの方は、てとり整体院までお越し下さい

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